高校を卒業し令和3年に入職した小林さんは、デイサービスのスタッフとしてもうすぐ丸3年が経ちます。無資格未経験から介護職に挑戦し、お客様に愛されながら活躍しています。
園長からは「小林くんは何をするにも全力投球!昨年は自分も送迎の運転を手伝いたいと免許を取得。クリスマスパーティーでは司会の大役もつとめ、着
実に色々な経験を積んでいます。今後さらなる飛躍に期待です!!」とコメントいただきました。

 

介護の道に進もうと思った理由を教えてください。

母が祖母の介護をしていたのですが、あんなに優しかったおばあちゃんが、認知症が原因で母に強く当たるようになってしまいました。そんな祖母のとこ
ろにヘルパーさんが来て、祖母の介護だけでなく、母を守ってくれたことが印象的で、この仕事に興味を持ちました。
家族は自分が介護職になることを心配していました。「精神的にやられちゃう仕事なんだよ」って(笑)でも就職したら、けっこう応援してくれています。

 

デイサービスで経験を積むことに対して感じることはありますか。

同期と知識の差を感じて、特養やショートの経験を積みたいと思ったこともあるけれど、今はデイから離れるのが寂しくなっちゃうくらいデイに馴染んできました。いま自分が頑張っていることが「介護」なのかなと悩むこともありますが、お客様と交流の場を持ちお客様自身を知ることが、自分にとって無駄になっているとは思いません。
もともと人見知りで、お客様の話を聞いているだけになったり、何を話したらいいかわからなくなることもあるので、テレビとか天気とか、メディアの知識を入れるようにしています。送迎に行く時も、ここはこういう施設に変わるそうですよとか、外の景色の話題で盛り上げようと頑張っています。雑談力を身に着けたいですね。

 

印象に残るお客様について教えてください。

就職前は、介護施設を利用する方は歩けない人や認知症がすごい人という印象でしたが、いざお仕事してみるとそうじゃないことに気づきました。自分よりもコミュニケーション能力が高い方がたくさんいます。
あるお客様は認知症をお持ちで手を叩く癖のある方でした。ちょっと静かにする必要がある場面でも、ついつい手を叩いちゃう方だったのですが、肩を揉んでくれたり、自分が髪を切ったことにも気づいてくれたり、優しい方でした。他の施設に入居された時に、ぽっかり心に穴があいたような気持ちになって、しばらくの間さみしかったです。病気だからとか、認知症だからとか、あんまり関係ないのかもしれません。

 

もうすぐ介護福祉士の試験ですね。

昨年実務者研修を受講しました。スクーリングが毎回大変すぎて、介護の実技も当たり前のことだからできてなきゃいけないのに、できない自分にイライラしました。今まで何をやっていたんだろうって。資格を取ったことで、こういう声掛け、こういう介助をしたらいいんだと知ることができ仕事の自信に繋がっています。
介護福祉士の勉強も少しずつ進めています。わからない単語もちょこちょこ出てきて勉強不足を痛感しています。もし合格できても介護福祉士がゴールじゃない。資格の責任を持った仕事をしたいです。

 

尊敬する先輩のことを教えてください。

先輩みなさん尊敬しているけれど、強いていうなら主任です。何事にも全力で、お客様への声の掛け方が丁寧で、お客様にもスタッフにも気を配れる、尊敬できる先輩です。辞めたいって思う時が誰しもあると思うんですが何度も助けられました。
一年目は覚えることがいっぱいで、お客様とのコミュニケーションも初めてで、仕事は覚えられないし、他の先輩はキビキビしているのに、自分はちょっと習ったことしかできなくて、役に立っていない…。邪魔なんじゃないか、辞めた方がいいのかな、知識がないから話にもついていけない…。そんな時に先輩が助けてくれました。
辞めたいって時と、やっちゃえ!って時と波がありましたが、自分にできる仕事が増えてきたら気持ちが安定してきました。介護福祉士を取ったらまた自信がつくのかな。受かりたいですね!

 

 

 

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この記事は2024年1月発行の「まきばNEWS 19号」より転載しています。