平成18年に入職した大竹さんは、岩槻まきば園看護サービス課の主任を約15年間担ってこられました。昨年、その役を降り、今は縁の下の力持ちとしてチームを支えています。
遅澤園長からは「大竹さんはいつ休むのか?と心配になるほど毎日全速力で動き続け、周りのスタッフの小さな変化も見逃さず、「大丈夫?」と体に手を当てながら話しかけています。きっと、どんな薬よりも大竹さんの『元気』が良薬なのかもしれません。」とコメントいただきました!

岩槻まきば園でのお仕事も、主任の業務も、長く続けられた秘訣はありますか。

長く主任を務めさせていただいて、ありがたい気持ちです。40代で岩槻まきば園に転職して、もちろん悩みは多くありましたが、病院で看護師をしていた20代の時は病院で悩んで、パートになった30代の時は「ここにいていいのか」とやりがいのない仕事に悩んで…と、悩みは年代ごとに変化がありました。
岩槻まきば園での仕事は、自分の人生でも一番長い18年続けられています。続けられた理由はいろいろあって、もちろん子育て中は生活のために頑張んなきゃと思っていたこともあったけれど、やっぱり病院よりもお客様に近い場所にいられることが楽しいのだと思います。ここで、多くのお客様の「生きざま」を見させていただいて、いろいろなことを学ばせていただきました。自分自身の気持ちが豊かになりましたね。
これからもお客様との接点を大切にしていきたいです。処置をしながらお話したり、足浴しながら他愛もない話をして「気持ちがいいね」と声をかけていただいたり。それに、ここにいたら「若くていいね」って言ってくれますから(笑)「アロハシャツきれいでいいね」なんて、この年になって褒めてもらうことなんてないですから、やっぱり嬉しいですね。

お客様のお看取りに力を入れていますね。

岩槻まきば園では、看取り委員会を立ち上げ、看取りに対する考え方を共有したり、各フロアの看取り期にあるお客様の状況報告をしています。食事状況や体重の変化、熱、嚥下力など、身体の状況について、一週間に一回は、看護師、相談員、介護士、栄養士が情報を共有しています。
そして、看取り期には、ご家族様に伴走できるよう努力しています。ご面会の時には顔を出すようにし、今はこういう状況で、今後はこうなる可能性が高いと、相手にとって辛い情報であったとしてもお伝えするようにして、ご家族様の気持ちが揺れている時には、自分が親を看取った経験をお話しています。ご家族様の意見を最重要視できるように、ご家族様の気持ちを整理するお手伝いができたらと思っています。
お看取りに関しては、以前携わらせていただいたあるお客様が強く印象に残っています。よくお問い合わせをいただいたご家族様だったのですが、最期はお子様3人が居室に寝泊まりをして、お母様を看取られました。お母様が弱られていく姿にすごく動揺されたご様子でしたが、私も遅澤園長も何度も対話を繰り返し、園での看取りを決断され、最後には「どうもありがとうございました」とおっしゃってくださいました。お客様とお子様おふたりと一泊旅行に行ったのも良い思い出です。

これからやってみたいことはありますか。

チームのみんなには、一生懸命自分ひとりでやろうとするのではなく、みんなでわけあっていこうと伝えていきたいです。仕事はひとりで背負わない方がいいものですからね。
子供は38歳と36歳になりましたが、今まで仕事一本で来たので、寂しい思いもさせたかもしれません。これからしっかり子供孝行をしていきたいです。
でも働くことが好きなので、リハビリではないですけれど、動き続けたいと思っています。年を取ると怒りっぽくなりますから(笑)、人間関係うまくやっていけるように、一呼吸おくことを意識しながら、楽しい雰囲気づくりをしていきたいですね。

 

 

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この記事は2023年7月発行の「まきばNEWS 17号」より転載しています。