19年勤められた印刷会社から2017年にまきば園へ転職された大山さんは、まきば園の施設管理課スタッフとして経験を重ねてこられました。主任を経て、定年を迎え、現在はパート職員として勤務しながら後輩を育てています。
まきば園に就職されたきっかけを教えてください。
県内にある印刷会社で長く働いてきましたが、後輩が一通り担えるようになり、そろそろ自分も新しいことをやってみたい、と思い転職することにしました。ずっと工場の中で働いてきたので、表に出る仕事で、大好きな車に乗れる仕事がいいと思ってハローワークで「運転手」を検索してもらったら、バシっとまきば園が出てきました。印刷会社ではお菓子箱の印刷、型抜き、組み立て、配送等をしていたので、機械のメンテナンスや運転業務など、前の仕事で培ってきたことを、この施設管理の仕事なら活かせると思いました。
就職当時の施設管理課は今とだいぶ違ったようですね。
就職当時は「おれの背中を見て勉強しろ」という風潮が強く、何も教えてくれなくて、こんな先輩に囲まれてやっていけるのか…、とかなり悩みましたね(笑)でも自分より少し遅く就職した、もともと知り合いだった施設管理のスタッフとは、良く話し合いながら仕事を進めることができて、彼がいたから辞めずに済んだかなと感謝しています。
幸か不幸か、コレやれアレやれといろいろ言われて必死に仕事を覚えてきたおかげで、先輩たちが退職したあとも、施設管理の仕事をスムーズに進めることができました。主任となって、後輩を見るようになり、世の中いろいろな人がいるんだなぁ…と思うこともあったけれど、チームのバランスを保ちながらなんとか乗り越えてきました。
就職当時のことがあったから、後輩には、わからないことはどんどん聞いてほしい、と思って、雰囲気作りや教育体制を整えてきました。今は、一人で決めて動くのではなく、みんなで話し合いながら進めることができているかなと思っています。主任を後輩に譲ることができ、やっと肩の荷が下りました(笑)新主任が頑張ってくれています。
お休みの日は何をされていますか。
よく着物を着て出かけています。成人式きっかけに興味を持ったのですが、本格的にハマったのは10年くらい前ですね。よく行く飲み屋さんに江戸小紋の染工場の社長さんがいて、話をするようになってからは歯止めが利かなくなってきました(笑)その工場で好きな柄を好きな色で染めてもらって、着物を仕立てたりもしています。いろいろ作れて楽しいんです。お値段を見て悩んでも、ん-買っちゃお!と財布のひもが緩んだままです。
夏は暑くてあまり着られないけれど、涼しくなってきたら小物合わせを楽しみながら着物を着ています。
これから取り組んでいきたいことを教えてください。
まきば園も築30年以上経ち、年々修理箇所が増えてきています。自分一人で修理する方が簡単だしあっという間だけれど、それだと後輩はわからないままなので、後輩を育てることを意識しながら仕事に取り組みたいですね。
あとは、新しいことにも挑戦していきたいです。今まで自分たちが取り組んできたことがもっと良くなるように、修理方法、効率化、花の種類も、意見を出し合いながら、挑戦を恐れないでいたいです。
もともと運転が好きだし、修理も好きで、この仕事はご自身に合っていると思っています。部署を越えたやりとりもスムーズにできるようになり、だれでも意見が言える組織になってきました。まだまだお世話になっていきたいと思っているので、動けるうちは頑張りたいですね!
大山さん、貴重なお話ありがとうございました!
この記事は2025年8月発行の「まきばNEWS 25号」より転載しています。