訪問介護を担当するホームヘルプサービス課の副主任を担う阿部さんは、23年前に知的障がい者のケアをする施設からまきば園に転職しました。小学生の時ジャングルジムに登って「目の見えない人にこの空の青さを伝えたい!」と強く感じた阿部さんは、淑徳短大卒業後、福祉の道を選びました。まきば園ではデイやショートなどいろいろな部署で経験を積みました。
陵園長からは「お客様第一の阿部さんは、毎日パンダのアロハシャツで元気に働いています。最近では若手スタッフをお母さんのように支えてくれている、まきば園を象徴するスタッフの一人です。」とコメントいただきました。

 

まきば園に就職した時のことを覚えていますか?

はい。最初はハローワークからまきば園を紹介されました。名前が「まき」だから、「まきば園」に縁があるんじゃない!?なんて言われて、面接に来たことを覚えています。
面接終わり、仁司理事長に「うちは介護施設だけどサービス業としてやっています。施設職員じゃなくてサービス業として働いてもらうけど、大丈夫ですか?」と聞かれて、今まで接客業でアルバイトをたくさんしてきたし「大丈夫です!」と即答しました(笑)
就職してからは、特養、デイ、温泉デイ、ショート、訪問介護と、いろいろな部署を経験しました。3人目の子供の産育休も取得しました。ひとつひとつが経験になっているし、異動はいつでもしていいと思っています。場所に執着することはほとんどなくて、行けば行ったら楽しいし、置かれたところでなんとなくやれちゃいますね。

 

訪問介護の仕事はどうですか?

今までとは違う難しさを感じますね。ご自宅で仕事をしてくるアウェイ感もあるし、求められていることも一人ひとり異なります。各家庭の価値観も違うし、お客様と私の価値観も違うから、「そこのおうちではありだけど、私の中ではなし」っていうこともあります。
介護や生活のお手伝いなどのお仕事と並行して、心のケアも重要です。きちんと傾聴できているか、サポートする言葉をかけられているか、聞かれることに対して少しでも知識があるかなど、自分の引き出しの数が問われている気がします。世間話も知識がないとできません。福祉サービスはもちろん、日常のニュースなどもチェックするようにしています。
お客様に喜んでもらえる、助かるって思ってもらえるのがやっぱり嬉しいです。「ありがとう」の言葉の後ろ側で、本当はどう思ってくれているのかを気にしながら、やることやってますって自己満足で終わらないようにしていきたいです。

 

思い出に残るお客様はいますか?

お客様からいただいた一言一言が、自分の中に、この仕事をやってきた証として残っています。特にデイの時にいらっしゃった石井様のことはよく覚えています。気難しい男性のお客様でしたが、「おまえは福島の女に似ている。生意気だけれど、言っていることに筋が通っているから大好きだ」と言われたことがあり、嬉しかったですね。
周りとのコミュニケーションがあるから楽しくやっていけています。お話が難しいお客様だったとしても、反応がなくてつまんないと思ったことがないです。おむつ交換でも「横になります!いい天気ですね!ズボンあげます!」みたいに、ずっとしゃべっています。つまんなくなっちゃうなら、その場をつまんなくしているのは自分自身ですから。人との関わりが欲しくて、この仕事を選んだんです。高齢者だから、障がい者だから、って関係なく、私は人が好きなんですよ。

 

阿部さん、ありがとうございました!

 

 

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この記事は2023年4月発行の「まきばNEWS 16号」より転載しています。