2021年度アロハカード獲得数1位のひとりである田中さんは、現在勤続5年目、介護職パートとして働いています。遅澤園長からは「入職時は、とにかく不安で…といった感じでしたが、そんなことを感じさせない人になりました。オリジナル体操をつくったり、手芸も得意でユニットを華やかにしてくれています。アロハカードを1番獲得できるのも納得です!」とコメントをいただきました。

 

岩槻まきば園へ就職するきっかけを教えてください。

夫の祖母の介護をきっかけに、この仕事に興味を持ちました。働くなら介護職と思っていたら夫から反対されてしまい、一度別の仕事に就き10年務めた後、次こそ介護がいいと友人の紹介で別の特養で働き始めました。でもそこがお客様への当たりが強い特養で、たくさんのギャップを感じてしまい2年で辞めました。
ちょうどその時、中学生だった息子が岩槻まきば園で3日間の職場体験をしていたんです。「お母さん、まきば園はきれいだよ。すごく楽しいよ!」と話してくれて、中学生もそう思えるなんて、きっと良い場所なんだろうと興味を持ちました。
実際に見学に行った時に感じたスタッフの元気さとお客様が楽しそうに過ごしている姿は忘れられません。体操の時間だったのですが、無理矢理やらされている感じがなく、スタッフがお客様を上手に誘導していて、本当にこういう人がいるんだと感動しました。
ちなみに息子は岩槻まきば園での職場体験をきっかけに介護の仕事に就き、今年介護福祉士に挑戦する予定です。

 

田中さんのもとにたくさんのアロハカードが届きましたね。

とても嬉しくて家族にも報告しました。普段あんまりしゃべらない息子も「お母さんすごいじゃん。良かったじゃん」と言ってくれました。そして「お母さんもすごいけど、チャンさん(2位)がもっとすごい。海外から来て日本で働く姿を認められるなんて、本当にすごい」とチャンさんに感動していました。息子に介護の仕事ができているのだろうかと心配もしていましたが、こんなに人のことを思える子に成長しているんだなと、これが昨年一番嬉しかったことです。

 

普段お客様と接する中で工夫していることを教えてください。

イベントの前には、その時間がお客様にとって楽しい時間になるように、会話のヒントになりそうなことを事前に調べるようにしています。この前はバルーンアートをするということで風船の歴史について調べました。16世紀ごろから始まったとか、最初は動物の内臓を膨らませたとか、お客様に風船の色を選んでもらって心理テストをしたりとか。耳の遠いお客様も一緒に楽しめるように、スケッチブックに全部書いて、それを読みながら説明もしています。マスクがあって口の動きを伝えることが難しい中でも、みんなで一緒の時間を共有できるように工夫しています。

 

今後の目標を教えてください。

毎年1月、お客様と一緒に今年の目標をテーマに書初めをするのですが、今年わたしは「優」と書きました。お客様にも自分の家族にも誰にでも優しくなりたいというのと、優れた人間になりたいと思ったんです。お客様に、介護のちょっとしたことでも相談してもらえるような人間になりたいです。

 

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この記事は2022年7月発行の「まきばNEWS 13号」より転載しています。