隼人会ではインターンシップを4種類開催中。今回はそのうちのひとつである「【WEB開催】まきば園のスタッフへインタビュー!広報&企画体験!」に参加してくれた筑波大学の豊留さんによるインタビュー記事を掲載します。

インタビューに答えるのは、行田の居宅介護支援センターまきば園で管理者を務める二連木さんです。ベテランケアマネジャー×大学生のミニインタビューをぜひお読みください。

 

 

過去に介護職員として働かれていた経験を踏まえて、ケアマネジャーと現場の仕事の違いは何だと感じていますか。

現場では介護サービスの枠組みのなかでお客様と接してきましたが、ケアマネジャーではその外にある生活を含め、より俯瞰的な目線でお客様と関わる点に違いがあると感じています。ご本人様だけでなくご家族様にもお話をうかがったり、また自宅訪問を通じてその方の生活環境などの些細なことから困りごとを見つけたりすることが重要な仕事のひとつだからです。

 

コロナ禍で仕事への影響はありましたか。

対面での対応ができなかった時期があり、お客様の状況を判断できる材料が少なくなってしまったことでしょうか。今までは、病院に入院されたお客様とは直接お会いすることで、自宅に戻れるように環境を整える準備を進めていました。しかしコロナウィルスの影響で面会できなくなり、電話や資料を通しての情報だけで判断しなくてならないケースがでてきました。これまでは直接お会いして交流を深めていくなかで、お客様の身体の状況や悩み事を把握してきたのですが、そのやり方が難しくなり苦労しました。

また自宅訪問の際には、ご自宅の匂いやテーブルの上の片付け具合などからお客様の状況を読み取っていたのですが、それもできない時期がありました。その方についてお話以外で読み取る材料が少なくなり、相手の生活がみえづらくなったという影響を仕事のなかでは特に感じました。

 

ケアマネジャーとして心がけていることは何ですか。

洞察力と観察力を光らせることが仕事をしていく上で1番心がけていることです。お客様のなかには、自分が何に悩んでいるのか何を相談したいのか整理できず、ちょっとしたパニック状態になっている方もいらっしゃいます。その方の1番の困りごとは何なのか、何を望んでいるのかを見極めることがケアマネジャーとして一番重要なことだと考えています。そのためにはやはり情報収集に必要な洞察力と観察力が欠かせません。それ以外にもケアマネジャーは、お客様とサービスとをつなぐ調整力や関係性を築くためのコミュニケーション能力、状況に合わせて対応する柔軟性などたくさんの能力が求められる仕事だと思います。

 

やりがいを感じるのはどのような時ですか。

提案したケアプランを通じて、お客様と信頼関係を築けた時や健康状態や症状が改善された時、以前に比べてご家族様の笑顔が多くなったり表情が豊かになったりした時など本当にたくさんあります。自分がその過程に携わることができてよかったなと感じた時に、この仕事のやりがいを強く感じます。

 

現在のお仕事とプライベートの両立は、いかがですか。

入職の面接の際に理事長から「園の一歩外へ出たら自分のプライベートを大切にしてね」と言われたことが強く印象に残っています。最初にその言葉をいただいたおかげで、日常生活を送るなかで、それが自分のベースになっています。仕事外では行きつけのカフェがあって、そこには老若男女、立場もみんなそれぞれ違う友達がいるので色々おしゃべりをしたり、あとフラダンスもしているので、イベントに向けて練習したりと自分の時間をつくりリフレッシュすることで、仕事へのモチベーションにもつながっていると思います。

 

今後の目標を教えてください。

現在、介護福祉士と社会福祉士の国家資格を持っています。将来的にはそれに加えて精神保健福祉士の資格も取りたいなと構想中です。普段からケアマネジャーとして、お客様の困りごとは何かということに気を配らせているのですが、そのなかには精神的な不安や事情を抱えている場合もあるからです。そこで体調面だけでなく、精神面で悩まれている方々に対しても、より厚いサポートとケアの提案が行えるよう勉強していきたいと考えています。

 

 

≪豊留さんからお送りいただいた感想≫

コロナ禍でのケアマネージャーの仕事への影響についての話が印象的でした。対面でのサービスができなくなるということは想定していましたが、そこから実際の人と人とのやりとりのなかで表情や生活環境など些細なことに気を配るケアマネージャーの仕事に支障がでてしまうという点まで思い至りませんでした。現場の方の言葉として聞くことができ大きな収穫だったと感じています。

 

豊留さん、二連木さん、ありがとうございました!

 

 

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